◆藤原操縦のボンゴブローニー冷蔵車仕様機は左後方ダブルタイヤ外輪パンクにより、富山県にある小矢部インターチェンジを降りることになった。

◆高速料金所のおじさんに、これ「高さ2mあるね」と聞かれる。8ナンバーの特殊車両なので、中型料金である。一言二言交わす言葉ではじめての土地に入る実感がわく。気さくな料金所のおじさんの語り口はまろやかだが、今まで聴いたことのない独特の方言が新鮮だ。

◆高速を降りた小矢部インターのすぐ近くのエネオスで燃料を満タンにし、近くのタイヤ専門店に向かった。たどり着いたのは、「オートランド小矢部」。対応してくださった社長の「森さん」に事情を説明すると早速タイヤを手配してくれた。一般的なタイヤではないとのことで、取り寄せまでに2時間ほどかかるという。

◆待っている間に、目に付いたのが、近くの古戦場あと「くりから古戦場」。そして「平成4年製JA11型スズキジムニー」と「2ストのホンダスーパーカブ」。共通の話題がありそうだ。森さんの話ではジムニーは岩魚つり用の専用車として活躍しているという。私の平成3年型パノラミックルーフの機体と同様ミッションの2速からの抜けが悪いらしい。ホンダスーパーカブは、息子さんが愛用しているそうだ。

◆森さんの会社では、巨大なタイヤを数多く扱っているのが一般のタイヤ屋さんと少し違うところ。小さめのタイヤを加工して巨大タイヤを作ってしまったりするそうだ。巨大タイヤの納品先は、ホイールローダー等を使う業者さんとのこと。

◆実は、森さんジムニーのほかにもう一台自慢の車がある。三菱ジープだ。ブラック仕様で初期型のガソリンエンジン仕様のかなりの年代ものだ。「残念ながら今は車検に出しているんだよ。」とスマホ写真を見せてくれた。やはりジープも息子さんに譲っているとのこと。親子で趣味が共通するのは大変いいことだと思う。2代続けて大事に愛用される車も幸せなこと。何よりもそういった感性を持った方のお店でタイヤを交換してもらうことに一層の安心感を感じた。

◆さてパンク故障したマツダ車。溝は十分だったが、製造年月日から10年以上経過していることが発覚。空気を高速仕様の圧まで高めると、タイヤ側面のひびが大きく目立ち危険を感じた。2本交換から4本交換へと無理なお願いを受け入れてくれた森さんには、奥さんの協力で追加のタイヤをとりに行っていただいた上、タイヤも定価からかなり割引してもらった。森さんありがとうございました。

◆4月21日午後4時にタイヤの交換すべて終了。約3時間の短い滞在であったが、安心と安全をゲットして再び北陸自動車道の北上を開始したのであった。