◆英国デイビッドブラウントラクターの日本国内正規代理店だったサトートラクター(後に三菱トラクターに引き継がれる)は、国内産のもう一つの白いトラクターとして、かつて全国で活躍していた。

◆現在は、リサイクル店などの中古市場で最も安い中古トラクターの一つとして入手することが出来る。サトートラクターST2001(2気筒20馬力)。これも、かなり安かった。片手の指の数で買える値段だ。50万円?いや違う。

◆安いのには訳があるので、購入後、ホビーの一貫として、①ミッション・ロータリーギヤ・エンジンのオイルを交換、(べっ甲あめ色のオイルが、カフェラテ色、チョコレート色になっていたら、赤信号なので交換)、②ラジエターの洗浄と液の充填(プラークを溶解するために、薬局でクエン酸を購入して洗浄に使用)、③ボディーの錆び落としと塗装、④電気系統の保守点検(機械式ウインカーリレーを分解整備)を敢行。以上の4項目を、DIY感覚で楽しんで完璧な私の相棒になった。

◆サトー1号は、現在、里芋「サカエ1950」の畝たて専用トラクターとして活躍中だが、1日/365日のためにあるジャグロンズのトラクター。今回も、期待に応えて優等生的は働きを見せてくれた。有り難うサトウ1号(ST2001)。

◆自動車の世界では、フィアットの500(チエンクチェント)ツインエアというのが、2気筒のエンジンを搭載した車として知られている。2気筒エンジンの特徴は、振動と音が大きいということ。それに引き換え、粘りのあるエンジンは、エンストしにくくここぞというときのパワーが炸裂するという特徴がある。本機のエンジンはグロー作業をほとんどなしで一発始動する。大切に使って行きたいコレクションの一つである。

https://youtu.be/guz-ImiUu9k

※↑動画も用意しました。