◆「おサルのヤン坊」足回りブレーキの不調(ブレーキパットの消耗)により、畝たてマルチ作業からの戦線離脱、控えに回ることになった。おサルのヤン坊についてはこちらをご覧ください→http://jagrons.com/2018/05/26/1309/
◆代わって2019年春、ジャグロンズの畝たてマルチ作業シーンに登場するのが「日ノ本C144」。ジャグロンズの畝たてマルチ専用トラクターとしては通算4号機となる。ニックネームはまだない。誰かいい名前付けて貰えませんか。ちなみに「C」は、コンドル(Condor)の頭文字のようだ。このまま読み解くとニックネームは「ハゲタカ」君になるのだろうか?なんかセンス悪いような気がする。
◆仮称:ハゲタカ君、彼は昨年の秋に、新潟県柏崎市のジャンクヤードから第2の人生(?)を送るために、秋田県の兎農園にやってきた。
◆「日ノ本」(東洋社)という会社は、まじめすぎて、いいもの(ロータリーのつくりや爪の角度など絶妙だ)、世界初の自動水平機構の開発(その後追随した、クボタのモンロー機構、ヤンマーのUFO機構に相当)など、いろいろな業績を残したにもかかわらず、ブランドイメージ戦略、販売戦略が他社よりも苦手だったようで、もうこの世の中にはないメーカーだ。
◆ものづくりに携わるものとして、学ぶことが多い歴史の事実だ。
◆さて、この「ヒノモトC144」の機体の特徴は、コンパクトな中に馬14頭分の十分なパワー(14馬力)を秘めた3気筒ディーセルエンジンを搭載。1980年~1985年に生産販売された4WD機構を備えたクラシックトラクターである。
◆出動開始に当たり、試運転したところ、エンジンの回転具合が芳しくない、エンジンの音がなんかおかしいのだ。ボンネットを開けてのぞいてみると、はは~~。
◆診断結果は、医学風に表現すると「動脈硬化による心不全」、すなわち「燃料ポンプの破損による1気筒の作動停止」。燃料タンクからエンジンまでの燃料輸送ホースが、経年劣化のため破損、3気筒でエンジンを回すのを、無理して2気筒で、回っていた。
◆早速、手持ちの燃料ホースを利用して回復の施術終了。本来あるべきエンジンサウンドが蘇った。その後順調に作動している。
◆以上、めでたしめでたし。それでは、今日は、この辺で、さようなら。
☆↑ボンネットを開けてみると、↓ゴムが破裂の状態。
☆↑3本のうちの一番左のピンクのホースが施術後の燃料ホース。
☆↑順調に作業が進んでいる。↓耕運爪は、この通りしっかりしたつくりだ。なお、畝立てマルチャー仕様では、爪はすべて内向きに付け替えて使用する(ここは重要な技術情報)。