●日本農業のお家芸、稲作農業。日本で稲作が始まったのは、歴史を遡ること弥生時代。そのころは、手で稲穂を収穫していた。そして私が生まれた昭和40年代は、農業に初めてエンジンが用いられた昭和30年代から始まる稲作農業の機械化が大きく進み出したところであった。そして、現在、移植栽培を中心とした稲作の機械化一環体系技術は、成熟の極みに達している。

●エダマメの生産技術は農業の中でもとても厄介な技術の部類に入る。キャベツや大根、ねぎなどに比べて作業が複雑で、機械化がまだまだ遅れている。現在主流の脱莢機を活用した収穫調整作業は、稲作で言えばまさに昭和40年から50年にかけての時代と同じ辺りを迷走している。

●エダマメは近年その栄養価値と日本の食文化が注目され、「Edamame Beans」として海外でも人気上昇中と聞く。

●エダマメ、ダイズは、全国的に作られているが、その土地によって作物学的に栽培に適した場所とそうでない場所がある(有原丈二,ダイズ安定多収の革新技術,農文協,2000より)。有原は、ダイズの生育の前半と生育の後半を2つのフェイズ分けて考えたとき、「前半、または後半のいずれかの生育ステージでダイズの生育環境に好適であればその土地はダイズ生産の適地を言える」としている。

●このような視点から日本には、2つの生育ステージのどちらもダイズの生産には不向きな土地「不毛の土地: Barren land」や季節がある一方で、両方を好適栽培環境で満たす土地「ドリームランド」もあるといえる。

●有原の著書によると、「秋田県県南地方は日本屈指のダイズの生産好適地」、すなわち、「ドリームランド」。ということになる。大豆と生物学的に同じ植物である野菜「エダマメ」ももちろん、生産に取り組む上での「ポールポジション」的優位な環境にあるといえる。私たちは2年ほどの準備期間を経て、2011年の兎年に「ファーム*ジャグロンズ兎農園」を立ち上げ、「美郷のうさぎ」と「月兎豆」の2つの兄弟オリジナルブランドえだまめをリリースした。

●準備期間当時の生産技術は、稲作技術でいうと、まさに「弥生時代」からのスタートであった。ここ十年足らずの間に、「ドリームランド」でのスタートだけでなく、時代の追い風の幸運もあり一気に現代の稲作農業技術と同等のレベルまであと一歩のところまできたような気がする。秋田でのエダマメビジネスを生産と販売面で目標とする段階まで達したら、私には次のステップへ進む夢がある。全国でえだまめを作ることである。その第一歩として、三重県津市で生産に着手したい。私が作りたい三重県産のブランド枝豆は「○っ○まめ」というエダマメだ(まだ未発表なので○○とさせて頂きました)。夢を実現するにはどのように考えどう行動したらよいのか。それを考える毎日である。

★↑秘蔵動画をどうぞ!!

 

●ファーム*ジャグロンズ「兎農園」の草創期にエダマメ生産事業の中核を担ってきたデバイス、ミツワエダマメ脱莢機KX-H3が昨年で役割を終え先日、次の主のもとへ旅立った。

●20アール規模から6ヘクタール規模までの面積拡大の中で、中核を担ってきたエダマメ脱莢機は、所有する歴代4モデルのうち現行型から若い順に3台がすでに旅立っていった。1台は、岩手県、もう一台は宮城県、そして、本機は山形県で次の人生を迎える。皆さんに大切に使ってもらえよ。

●♂山形から引き取りに見えた佐藤さん(2019年08月19日)。今後のエダマメ生産のご発展をお祈りします。

●真夏のサンタがやってくる
◆三重県伊賀市にやってくる

●真夏のサンタがやってくる
◆白い兎に乗ってやってくる

●真夏のサンタがやってくる
◆令和元年8月7日にやってくる

●真夏のサンタがやってくる
◆真夏のサンタは上様サンタ

●真夏のサンタがやってくる
◆夕刻7時30分にやってくる

●真夏のサンタがやってくる
◆エダマメ背負ってやってくる

●真夏のサンタがやってくる
◆伊賀市文化会館にやってくる

●真夏のサンタがやってくる
◆ゴスペル歌いにやってくる

 

2019.8.5. Tucker