◆2年に1度、津市で開催されるお楽しみ会がある。それは安濃OB会。野菜・茶業試験場時代の大先輩方とお会いできる会である。今回は2019年11月9日の夕刻に開催された。
◆主に定年退職した方々の会ではあるが、12年間勤務した後35歳で自己都合退職した私も退職してすぐに会員の一人に入れていただいた。
◆客観的に見れば私はドロップアウトした形になるのだが、サラリーマン時代の仕事がいやで退職したわけでもないし、何かやっちゃって辞めさせられたわけでもない。
◆なので、私にはドロップアウトの意味の一つである「脱落者」としての感覚はない。寧ろあの当時の通称「地域総合研究プロジェクト」&「ブランドニッポンプロジェクト」を遂行していたときのスピリッツの延長線上に今の人生があり、あの当時の基礎を発展させる形で今の事業を進めているので、いつも清々しい気持ちで参加させていただいている。
◆今回お顔を拝見できたOBメンバーは、保科さん、倉田さん、河合さん、門馬さん、天野さん、海野さん、小田さん、松田さんが出席。皆さん、研究部門、総務部門、業務支援部門のいずれかで責任のある立場になられた方々ばかりである。二周り以上年の離れた皆さんであるが、当時大変良くしてもらった方々ばかりだ。一瞬で25年前を思い出し、懐かしくもハッピーなひと時を過ごすことが出来た。
◆時代の変化に伴い今回で、今の形式の会は解散することになったが、定年退職されても各分野で活躍されているスペシャリストの集まりは、大御所の天野さんの歴史秘話のスペシャルなトーク、松田さんの自慢話トークなど聞けて大いに盛り上がった。
◆懐かしい方々の近況や、人生を知るよい機会でしたが、諸先輩方の時代と比べて、考え方によっては今はずっと自由度が高い時代である一方責任ある生き方も求められるなあ、そんな「温故知新」を感じたひと時でした。
◆また2年後に別の形で集まる機会があるようなので楽しみにしています。幹事の小田さん、世話人の松田さんありがとうございました。
◆最後に、この2年間で勲章を受章された門馬さん、倉田さんおめでとうございました。
☆↑この業界、退職しても博士号だけは、前に「元」をつけずにずっと名乗れるところがオイシイところ。昨年勲章を受章した門馬さんは、多くの野菜品種を世に送り出してきた野菜(特に果菜類)の品種改良分野(育種という)の専門家、天野さんは花(花きという)の世界的専門家、そして河合さんは虫の専門家として、かつてキューバのカストロ首相に招かれたこともある(このときはアザミウマの案件)スペシャリストだ。