◆私には全く身に覚えはないが、昔私は侍だったようである。大きな証拠写真が残っているからだ。写真は大きいが、身長3尺にも満たない、かなり小さな侍だったようだ。よく見ると、清水次郎長のオマージュ侍のようだ。
◆30年くらい前のことは覚えているが、あの頃からずーっと伸るか反るかの毎日だ。「やるか逃げるか」だ。思えば刀を持たない侍だった。
◆15年ほど前に初めて人に切られた(※)。苦しかったが生き延びた。そして、7年ほど前に人を切った(※)。つい先日も1人切った(※)。(※傷害事件ではありません。こんな感じです→「スピードとナイフ」 フルバージョンはこちら)。ベンチャースタイルの生き方を貫こうとするとどうしても志を一つにする必要が出てくる。言っていることとやっていることが違うと、切ってしまうし、私も切られて当然だ。まさに侍人生。
◆農業ベンチャーは、ロックバンドのようなもの。方向性の違いだったり、性格の不一致だったり、公私関係なくガラガラポンで一気に吹っ飛ぶエネルギーを持つ。そんな私も、「ジジイ」の領域に足を踏み入れた。それでも私は、「ロックバンド ジャグロンズ」を解散せずに、試行錯誤の連続を続けて、失敗という成功のためのパーツを一つずつ集めて、青い鳥が現れるのを待っている。
◆人生は偶然の連続。つい先日の別れの日の翌日のこと。すぐに新しい出会いがあった。インターネットを通してジャグロンズへの参加志願者が現れたのだ。早速オンラインで話し合った。イケるかもしれない。「青い鳥」だ。しかも「ひよこ」の。これまで私が心の中にしたためた「失敗経験」という「エサ」を与えることで、大きな「青い鳥」に育つかもしれない。
◆これからももっと青い鳥を集めてみたい。たくさんの青い鳥が育ったら、多分ジャグロンズはフェニックス(不死鳥)のようになるだろう。これまでの侍人生は不器用そのものであったが、これも私の運命。「青い鳥のひよこを見つけて立派に育つ環境を与える」これが、これからの私の人生の生き甲斐になるような気がする。
2021年8月28日Jagrons.T.Fujiwara