マグロと。豪雨と。乾燥と。
☆「ドライバホリック」☆
基本定住型の農耕文化、しかし私たちの農業スタイルは標高と緯度を活用したユニークな農業スタイルを目指している。秋田に軸足を置いている今の季節でも休日を利用して三重の農場にふらっとやってきてしまう。時間が取れる場合は自動車で景色を見ながらマイペースでの移動が楽しい。中毒になってしまった。いわゆるドライバホリックの状態だ。常に泳ぎ続ける「マグロ」のような私のライフスタイルである。
☆豪雨の影響☆
現在、三重の農場では、カーボンニュートラルを意識した新しい土づくりに挑戦している。それぞれの圃場の土の中にある雑草の種子から発生した雑草を成長させてそれを土に還元する試みだ。これは、雨の多い季節の土の中にある窒素成分の流亡を防ぐとともに、空気中の炭酸ガスを吸収・固定させることで土の中のC/N比を高める方法だ。この方法によって土中フローラを豊かにすることができる。急用かつ短期間で秋田⇔三重県での移動の際は、新幹線を利用することが多い。今年はここ直近2回の移動で2回とも新幹線の運航見合わせに遭遇した。前回は名古屋から東京へ向かう新幹線が三河安城での豪雨により30分ほど運休、今回は、東京発名古屋方面行きの新幹線が新横浜小田原間の豪雨のため、1時間の運航見合わせに遭遇した。降る所にはいらないくらい雨が降っている。
☆かつてないほどの乾燥☆
秋田県の内陸部にある「ファーム*ジャグロンズ兎農園」がある美郷町・大仙市エリアは、これまでのエダマメづくりの歴史上かつてない干ばつに見舞われている。例年ならば私たちよりも早い時期に出荷しているエダマメ生産者団体や、直売所出荷農家さんもまだ全然出荷できていないという現状だ。土の中の水が足りなくて、生育初期の草丈が伸びず、さらに開花・着莢後の莢の成長と肥大が全く進まないのだ。少し大げさに言えば「サハラ砂漠のサヘル地域かここは!!」という感じだ。今年の秋田県産のエダマメは「未曾有の凶作」になるのではと危惧している。兎農園のエダマメの出荷は7月下旬から予定しているが、草丈の矮化に悩まされそうで心配している。