◆やばいよ、やばいよ~!!われらがオヤジ世代の星、出川哲郎さんの言葉を借りればそんな状態だった。

◆2019年1月17日午前9時、暴風雪警報の中、秋田から三重までの自走を決行!!乗るのはマツダボンゴブローニーバンだ。贔屓のタイヤブランド「ナンカン」の新品スタッドレスを履いての走行だ。

◆出発前のまさかのドカ雪。いきなり出発地点でのスリップで走行不能になる。FR駆動でリアタイヤがダブル。雪や坂道に弱い設計の自動車だ。秋田県美郷町六郷東根地区は、県内でも有数の豪雪地帯。何とか、スリップから抜け出したが雪を甘く見てはいけない。慎重にに豪雪地帯を脱出する必要がある。

◆豪雪地帯から抜け出すには大きく2通りのルートがある。ひとつは高速道路秋田道で横手から岩手県の北上に抜けるルート。奥羽山脈の向こうの岩手まで抜ければあとは雪の心配がない。もうひとつは日本海沿岸に抜け出すルートだ。前者は、①標高が高く気温が低いこと、②さらに途中の横手山内地区の雪が多い可能性が高いこと、③単線のコースを通ることが必須のため他の車の立ち往生に巻き込まれる可能性が高いこと。後者は、①進むほど標高が低くなるため、雪が凍りにくいこと、②高低差のないルートの選択が可能なこと。以上の条件を加味して後者ルートを選択した。

◆大曲西道路を通り、通常は国道105号線を通るが、今回は少し遠回りになるものの、路面の起伏が少ない高速秋田道を通るコースに入った。ラジオからゴダイゴの「銀河鉄道999」のテーマ曲が流れてきた。コースどりは成功だ。雪は降るものの、路面の雪は美郷町を離れるほど少なくなり、本庄ではほとんど路面に雪は見られない。

◆午前11時、国道7号線沿線の山形県遊佐町にある「フラワー」で早めの昼食をとった。まだ油断ならない。雪はどんどん降ってくる。国道7号線では新潟県村上市の葡萄峠がもうひとつの難所と予想したが、何とか無事通過、日本海東北道に乗り、新潟市から北陸自動車道に乗ることができた。

◆北陸自動車道、上越地区、上杉謙信の春日山城を過ぎると、トンネル26個を通過する。親不知子不知を通る新潟と富山の県境エリアだ。トンネルを5つ過ぎた当たりから、カーラジオにノイズが入った。雷だ。秋田では、雪降ろしの雷といって、雪雲に伴う激しい雷が知られているが、どうも北西の方向から雷雲が追ってきているようだ。西日本と東日本の境界線でもある糸魚川、フォッサマグナを通過した頃だ。

◆南に向かって走ると雪雲から抜け出すことができるが、SAで休憩している間にまた雪雲に追いつかれる。雷を伴う雪雲とくんずほぐれつの状態を重ねながら何とか富山、石川、福井、そして滋賀県、米原をとおって、八日市インターで高速道路を降りた。そして、国道一号線で三重県亀山市を経由して午後10時30分無事三重県津市に到着した。ちょっと非日常的、刺激的な1日であった。