◆ここ数日、静けさの中、着々と戦いの準備を進めている。休憩も準備の一つ。
◆これまでの、エダマメ生産のやり方は、命がけの「カニ捕り船」に乗るのに似たスリリングと寝ずの睡眠不足との対決だった。まさにモーレツ!!栄養ドリンク飲んでイケイケ状態!!
◆しかし、私も先月50歳になったし、1か月で、1年分の獲物を捕るのもいいが、死んで知っては元も子もないということに気が付いた。
◆もっと、スマートに「カニ」をとれないものか?これからは、次の世代が憧れるような農業を実践してゆかなければやっていく意味がない。
◆今年も、昨年に引き続きフォークリフト2台体制で回す。そして、これまでの経験から、何を廃止して何を残すか。
◆「2020夏の陣」は頭をフル回転させて、実践内容のイケイケを目指す!!
◆そのためには、「睡眠」が不可欠だ。

 

◎ジャグロンズの秘技を初公開!!その名もトップトリマー!!(圃場の右側に見えるのは、順調に生育している「美郷美人」)

◆あまりにもの草姿の暴れっぷりに3年前から生産をお休みしていた、「月兎豆」3番目の品種「美郷ブラウン」。

◆今年は数年ぶりに、本格的に復活させる。これまで試したあの手この手の栽培技術。今年も、多くの経験を総動員して、「勘」をスパイスに、皆さんが感動するようなエダマメの生産に挑戦する。

◆今回の確信犯は、20~30センチに伸びた苗を初生本葉以上すべてをトリミングしてしまうというもの。今後の動向はいかに!!こうご期待あれ!!

 

◆ジャグロンズ2020夏の陣、5月2日は、5月1日に引き続き、耕作放棄地の畑地復活作業2日目を敢行。場所は秋田県仙北郡美郷町六郷地区。

◆今回、収録ほやほやの映像を完全ノーカット版で一挙公開!!

合計64分のオムニバス作品を御覧あれ!!

◆最後は、とんだハプニング。皆さん一緒に空を見上げましょう。

 

◆皆さん、お久しぶりです。ジャグロンズのタッカーこと藤原隆広です。現在、秋田県の美郷町で、すでにスタートさせたファーム*ジャグロンズ2020年夏の陣in兎農園を実践中です。

◆まず最初にやるのは、薄っすらと苔のように生えた畑の雑草を荒耕起すること。ここで、活躍するのは、古物商で入手したレトロトラクター、フォード3910北の大地旭川から入手した機体です。

◆フォード3910(48馬力)で回転を約160回転まで落とした重量のある2メートルのロータリーを引っ張ります。

◆大型レトロトラクターの良さは、周りにほとんど誰も同じものを持っていないこと。目立ちます。みんなが振り向きます。安い、早い、パワーがある。三拍子揃った大型レトロトラクターですが、自分で修理する心意気がなければなりません。

◆今回の画像は、今日の朝飯前のひと仕事。1時間足らずで50aのロータリーがけ終了。

◆キャビン付きもいいですが、屋根付きオープンモデルは、そのサウンドが魅力。コロナ騒動でどんよりした気分をこのサウンドが払拭。作業効率重視のタイムトライアル。荒馬に乗るような乗り心地ですが、やっぱり楽しい。それではまた、さようなら。

★2019年10月18日、秋田県美郷町の「兎農園」の冬支度に着手した。

★限られた期間内で作業を進めるため、日没後にも木工作業を敢行した。

★翌日は雨との予報なので9時までやってしまった。

★照明の効いた作業場は幻想的でもあった。

●ファーム*ジャグロンズ「兎農園」の草創期にエダマメ生産事業の中核を担ってきたデバイス、ミツワエダマメ脱莢機KX-H3が昨年で役割を終え先日、次の主のもとへ旅立った。

●20アール規模から6ヘクタール規模までの面積拡大の中で、中核を担ってきたエダマメ脱莢機は、所有する歴代4モデルのうち現行型から若い順に3台がすでに旅立っていった。1台は、岩手県、もう一台は宮城県、そして、本機は山形県で次の人生を迎える。皆さんに大切に使ってもらえよ。

●♂山形から引き取りに見えた佐藤さん(2019年08月19日)。今後のエダマメ生産のご発展をお祈りします。

※↑高橋さん(写真左)と粟津さん(写真右)、実は義兄弟。

◆ファーム*ジャグロンズ「兎農園」では、地域の方にも大変お世話になっている。

◆現在、「あったか山農産物直売所」の代表をされている高橋勝夫さんは、六郷東根小学校の先輩でもあり、農林水産省のOBでもある。

◆また、農林水産省関東農政局の課長さんをされて定年退職された高橋さんは「サクラマス」組(※)の先輩でもある。(※生まれたところ(川)から一度離れて、海で成長して、再度生まれた川に帰ってくる活き方をする人。厳密に言えば私は回遊魚的な生活をしているのでサクラマスとは言えないかもしれない。)

◆6月から高橋さんの紹介で、仕事を手伝いに来てくださっているのが、粟津晃成さん。元農研機構東北農業研究センター大仙研究拠点の総括作業長を経験されて退職された農場管理のスペシャリストだ。

◆多くの人と出会いながら、只今エダマメの植え付け作業真っ最中、残り10日間で残り2haの圃場の植え付け作業を終える予定だ。

※↑今回の圃場は、かなり強引な作業進行の元、粟津さんは始めてのスコッパー作業に挑戦中。

※↓「草」が完全に「腐」ってないので、かなり作業が難航中、これはスキーのスタイルで言えば「モーグル」状態。何とか、機体を制御しながら、無事作業を完了されました。粟津さんお疲れ様でした。

 

 

◆「おサルのヤン坊」足回りブレーキの不調(ブレーキパットの消耗)により、畝たてマルチ作業からの戦線離脱、控えに回ることになった。おサルのヤン坊についてはこちらをご覧ください→http://jagrons.com/2018/05/26/1309/

◆代わって2019年春、ジャグロンズの畝たてマルチ作業シーンに登場するのが「日ノ本C144」。ジャグロンズの畝たてマルチ専用トラクターとしては通算4号機となる。ニックネームはまだない。誰かいい名前付けて貰えませんか。ちなみに「C」は、コンドル(Condor)の頭文字のようだ。このまま読み解くとニックネームは「ハゲタカ」君になるのだろうか?なんかセンス悪いような気がする。

◆仮称:ハゲタカ君、彼は昨年の秋に、新潟県柏崎市のジャンクヤードから第2の人生(?)を送るために、秋田県の兎農園にやってきた。

◆「日ノ本」(東洋社)という会社は、まじめすぎて、いいもの(ロータリーのつくりや爪の角度など絶妙だ)、世界初の自動水平機構の開発(その後追随した、クボタのモンロー機構、ヤンマーのUFO機構に相当)など、いろいろな業績を残したにもかかわらず、ブランドイメージ戦略、販売戦略が他社よりも苦手だったようで、もうこの世の中にはないメーカーだ。

◆ものづくりに携わるものとして、学ぶことが多い歴史の事実だ。

◆さて、この「ヒノモトC144」の機体の特徴は、コンパクトな中に馬14頭分の十分なパワー(14馬力)を秘めた3気筒ディーセルエンジンを搭載。1980年~1985年に生産販売された4WD機構を備えたクラシックトラクターである。

◆出動開始に当たり、試運転したところ、エンジンの回転具合が芳しくない、エンジンの音がなんかおかしいのだ。ボンネットを開けてのぞいてみると、はは~~。

◆診断結果は、医学風に表現すると「動脈硬化による心不全」、すなわち「燃料ポンプの破損による1気筒の作動停止」。燃料タンクからエンジンまでの燃料輸送ホースが、経年劣化のため破損、3気筒でエンジンを回すのを、無理して2気筒で、回っていた。

◆早速、手持ちの燃料ホースを利用して回復の施術終了。本来あるべきエンジンサウンドが蘇った。その後順調に作動している。

◆以上、めでたしめでたし。それでは、今日は、この辺で、さようなら。

☆↑ボンネットを開けてみると、↓ゴムが破裂の状態。

☆↑3本のうちの一番左のピンクのホースが施術後の燃料ホース。

☆↑順調に作業が進んでいる。↓耕運爪は、この通りしっかりしたつくりだ。なお、畝立てマルチャー仕様では、爪はすべて内向きに付け替えて使用する(ここは重要な技術情報)。

◆ジャグロンズブートキャンプでは朝5時から6時半までの90分間は、朝飯前の一仕事タイムだ。

◆平成最後の日である4月30日の朝飯前の一仕事は、畝たてマルチ作業。圃場の東にそびえる奥羽山脈にはまだ雪が残っているが、西の方角は私の母校である旧六郷東根小学校(今は廃校)のグランドの桜が満開だった。

◆畑の土のあんばいもよく、作業も順調にはかどった。

◆ふと今までになかった、たて看板に気がついた。近寄ってみると、歴史の説明書きだった。

◆なんと、第二次世界大戦(太平洋戦争)末期に学童を動員して、この地にゼロ戦のための飛行場(200m×1500m)を作ったというのだ。しかし、実際に使用する前に連合軍に見つかりあえなくゼロ戦の発着は行われなかったようだ。

◆野球場の南側の一番緑色の濃いところ約1haは、私たちのエダマメ圃場である。すっぽりと飛行場跡に飲み込まれていることを知った。

◆エダマメを作っていた圃場がゼロ戦用の飛行場跡だったとは。。。歴史の真実を知った瞬間だった。

◆なんとなくすごしている身近な地域でも歴史上の大きな物語を秘めていることを知り、感慨深い思いでいっぱいになった。

 

◆三重から持ってきた苗がちょうど良くなったので事務所わきの圃場に定植した。もちろんジャグロンズオリジナル移植機「センジュキャノン(エダマメ仕様)」を活用しての農作業だ。

◆今年は、栽培様式を変えるチェレンジングな取り組みを行う。株間15センチ2条植えから、株間30センチ3条植えへの変更だ。

◆これによって、去年までは約6,400株/10a、だったのが、今年は4,800株/10aと昨年比25%減の75%になる。

◆ちなみに、エダマメの産地である岐阜市の標準再栽植株数が10,000株だから、ジャグロンズの今年の栽植本数は、岐阜市の半分以下ということになる。

◆栽植本数は半分以下だが、収量は75%以上を確保する。これが私たちの狙いだ。

◆もうひとつ、半自動移植機の1ストロークの植え付け本数を4本から3本にし、オペレーターを2オペから1オペに変更する。移植機を2人で1台から、1人一台にすることで、植え付け本数で75%となった作業効率を150%まで高めるのだ。2オペから1オペシステムの導入に当たっては、秘密パーツの「バンブーバー」の装着によりほとんど負荷を高めることなく作業が可能になる。

◆ただし、1オペの問題点は、傾斜圃場では、オペレーターの負担が大きすぎるため2オペに変更する。将来的には自走式移植機を導入予定。

☆以上が、「世界でただひとつの栽培システム」ジャグロンズ農法エダマメ編の1側面の紹介だ。

★動画もあるよ!!https://youtu.be/46HadYmUPLE