●秋田の地方紙「秋田さきがけ新聞」のコラムで「元祖爆笑王」さん(以下、元爆さん)のコラムを読んだ。「質問攻めにホクホク」と題したコラムの内容は次の通り。
●元爆さんの母校、五城目第一中学校に講演に呼ばれたときの体験談。世代のギャップを気にしながら行った公演の後に臨んだ質疑応答に緊張したが、その場で、多くの生徒が自発的に質問してきて嬉しかった。質問をあらかじめ決めていたのですかとの問いに「いいえ」と答えてくれた校長先生の能代工業時代にバスケットボールの一流プレイヤーであったことなどの人となりを紹介したものだった。
●元爆さんは、生徒からの質問が多かった理由として、講演した中学校では、放送業界を志望する生徒が多いことを挙げていた。
●このコラムを読んでハッとした。昨年と今年、大曲農業高校のイベントで、何人かの生産者の一人として農業の魅力を語る機会があった際、元爆さんの講演のように、自発的な質問を受ける機会がなくがっかりした経験が脳裏に浮かんだ。元爆さんの見方を借りると、農業界を志望する生徒が少ないということになる。
●秋田では就職先としての農業分野への人気が極端に低い。と、先日お会いした秋田にある人材紹介会社の社長が言っていたことを思い出す。全国的に見れば、農業への人気はそんなに悪くないと感じていたので、多様性から見た秋田県内の農業活性が低いことが影響しているのかもしれない。
●いや、私たち農業生産に関わるものの責任も大いにあると考える。先輩方に遠慮して、じっとねばり強く言われたことをこつこつこなしてゆく。そんな農業現場に未来はない。自分で考え、そして自分の責任で実践し、失敗し、そしてそこから成功へのヒントを見つけてゆく。そうした行動力、たゆまぬ努力と工夫があって、明るい未来の農業を創ってゆけるのだと思う。
●来月12月は、約一週間の期間で三重県にあるファーム*ジャグロンズ安濃津農園に、秋田から高校2年生のインターン生を受け入れる。生き別れた私の長男と同じ年齢だ。次の世代に何を伝えられるのか。楽しみであり、責任の重さを感じる。
●インターン生の受け入れの際は、「今の自分」という「機関車」に、「過去の経験」という「燃料」を燃やして、「未来」という「目的地」に向かって進んでいる私の生き様の表現形としての仕事現場を肌で感じて、ワクワク感を体験してもらう。先ずは、8つの県を縦走する秋田・三重間のジャグロンズの「渡り」イベントからインターン実習を開始する。日本列島を俯瞰し、研修生自身の今と将来を考えるいい機会になれば幸いである。

ANAボンバルディア機


セントレア


◆2017年4月20日津市なぎさ町から高速艇「フェニックス」でセントレア(中部国際空港)まで45分、14時45分にセントレアを離陸。16時すぎ、秋田空港に着陸。
◆「渡り鳥農業」今回の渡りの手段は「高速艇」と「飛行機」である。

秋田到着


年輪ピック?!と「金満」