◆日曜日の午前中、近くの川の支流を散策した、金曜日に川で釣りをしている人に「釣れますか?」と声をかけたことがきっかけで自分でもどうしても釣りをしてみたくなったからだ。

◆最近、地域の人口減少と熊頭数の増加により、熊と人との暗黙の了解の境界線が変化してきている。ここは確実に熊エリア(アウェー)だ。今回は熊に出くわさなかったがそのうち一度は出会うかもしれない。

◆ほとんど人気がない沢筋をたどると、小ぶりのイワナをゲット。その後、場所を移して見えない川に糸をたらすと30センチ近いイワナとブラウントラウト、それに小ぶりのヤマメとを釣り上げた。

◆今回の、大物釣りは、ちょっと変わっている。魚がつれる川がどうなっているのか私には見えないのだから、ということは、魚にも私の姿は全く見えない。

◆4.5mの竿に2.5mほどの1号ライン、その先にマス用の針7号を直接結び、がん玉を1粒つけただけ。津のヨットハーバーで出会った釣り仙人から教えていただいたチヌ釣り用のシンプル仕掛けだ。(だだし、この仕掛けでまだチヌを釣ったことはない。ガシラ専門である)

★↑初めてつったイワナ。

★↑2匹目は、ブラウントラウト。写真では小さく感じるが30センチ近い大物である。

★↑そして、3匹目はその姿が美しいヤマメ!!

★↑4匹目のイワナも30センチ近くの大物だった。

★↑塩焼き前のブラウントラウトとイワナ。どちらも大変美味しくいただきました。2時間ほどで釣果は5匹。自然の恩恵を改めて感じることができた1日でした。

◆美郷町六郷東根字四天地にある圃場は故・佐々木良一氏が、手塩にかけて整備した圃場だ。佐々木氏は、稲作全盛期に、この地で圃場の整備、規模拡大に情熱を傾けた。

◆しかし、次世代に、事業継承をする前に突然の病魔が襲い、逝去。その後の米価の低迷により、息子の隆之氏が、農業の廃業を決断。ジャグロンズの土地として、新しい道を歩むことになる。

◆現在、佐々木隆之氏はジャグロンズのメンバーとして主に得意分野のメカニック部門とインフラ整備等の分野で活躍中だ。

◆私は、幼少時代この地で自然と戯れて育った。今思えばここは自然の宝庫だ。トンボの数、鳥の種類、生物の多様性といった点ではこの地に勝るものはないと思うくらいである。

◆私は決めた。この地をジャグロンズの農業公園にすることを。といっても、滋賀県にある「ブルーメの丘」のような大それたものではない。そうしたものと比較するとミニ農業公園、いや、マイクロ農業公園とでもいうか。人工的に手を加えない形の農業公園だ。

◆完成までには、数年かかるだろうが、きっと自然に他所から人が集まってくるようなそんな魅力的な場所にしたいのだ。

◆今後のジャグロンズの動向を見守っていただけたら幸いだ。

◆この畑は3年前までは、よく草が刈られ、天然の芝が生い茂る1500坪ほどの広大な広場だった。

◆土地のオーナーである佐々木政敏さんから、この土地の歴史について伺った。

◆美郷町仙南地区に位置するこの農地は、増田町ご出身の佐々木さんのご両親が、農業をするために志願して、松林を開拓した農地に入植したことから始まる。

◆当時は広大な土地にりんごを栽培する果樹園だったという。はじめは経営が成り立っていた果樹園だが、次第に、価格の暴落が恒常的なものとなり、りんご一筋に生産していた人たちは、借金に苦しむことになったという。

◆佐々木さんは、早いうちから、出稼ぎなどの仕事に積極的に取り組み、農業で生じた赤字を穴埋めすることで、農業を存続させてきたという。

◆しかし、全く見通しの立たない、現状を目の前に、佐々木さんは、農業を廃業することを決断する。

◆米といえば秋田。秋田といえば米。稲作以外は農業ではないといわれるほどの時代もあったという。

◆3年前に、口コミで知り合った。ファーム*ジャグロンズ「兎農園」の藤原のエダマメ生産事業に理解を頂きこの土地を託していただいた。

◆この圃場も、大きな石が「発掘」されるが、この地域での「展示圃場効果」は抜群で、その後隣接する「後藤りんご農園跡地」のほか、多くの地域の方から「土地提供の申し出」を頂く契機となった意義のある圃場である。

※こちらは、隣接する後藤リンゴ農園跡地↓

じゃぐろん

◆「赤いおサルのヤン坊」にいきなり試練。今季最大の「ロック」との遭遇。

◆オペレーターの佐々木氏、「ロック」の除去にもかなり重い様子。

◆今回は特別、動画もサービスします。↓

◆雨の後の景色はすばらしい。

◆そんな中、「フジオカ10圃場」。雨の跡で少々「シルい」が、「畝たて&植え付け作業」を無事終了させた。

◆今年新しく増えたのが「フジオカ圃場」全70aだ。「フジオカ圃場」の特徴はすべて「大豆跡」ということ。

◆この地区の技術では、3年経つと「大豆の収量が大幅に減ってしまうとのこと。そんな圃場でも、ジャグロンズはちゃんとエダマメを作る自信があるので、土地を使わせていただくことにしたのだ。

◆先日の雨は帯状の雲によりだいぶ多くの雨が降った。大雨のあとにもっとも早く作業しやすい畑「コウスケ30」圃場。

◆こんなとき、いち早く作業しやすいのが、もっとも水はけの良い畑。しかし、ここは、ファームジャグロンズ「兎農園」の圃場の中でもっとも石が多い圃場だ。

◆先ずは、圃場に入る前のお約束の儀式。バケットで2杯分の石を取り除く。

◆難航したが、21日~22日にかけて無事「耕起・畝たてマルチ・植え付け」作業を終了。

◆代償は、①コバシロータリーの故障。フランジ爪のボルト1本破損した。だが昨日無事修理完了。②もうひとつは、畝たてマルチ2号機(ヤンマーKe-3D)がショックによりパンチドランカー化。作業機の上下動作が不可能になってしまった(これはこの機種の持病である)。しかし、これが、後に紹介する3号機の開発につながることになる。

◆こんな状況でもジャグロンズのフロンティアスピリッツで乗り切っている。

◆ジャグロンズ史上最もウエッティーな圃場「大仙市下深井圃場」に、ついに鴨のつがいが飛来した。「畑の一角サンクチュアリ計画」進行中だ。

◆圃場より高いところを用水が通っている「下深井圃場」。設備の老朽化により、水漏れがひどい。水がどんどん漏れてくる。「エダマメの生産」、去年は丸腰で撃沈したが今年は違う。明渠(めいきょ)を掘ったので、水も一線を越えてくることはない。

◆この圃場。暗渠が備わっているものの老朽化のため機能するかどうかは怪しいところだ。

◆高いところから漏ってくるものを止めるのは無駄な抵抗だ。素直に受け止めて、畑の一部をサンクチュアリにする計画が脳裏に浮かんだ。6月には菖蒲が咲き、通る人の心を和ませる。そして、水鳥飛来。我ながらなかなか良いアイディアだと思う。

◆畑の所有者の粟津さんも、「自分ならめげるけど、ジャグロンズは前向きすぎる」と脱帽(呆れ顔)だ。

 

◆日暮れ前の小屋の前に、数匹のツバメがやってきた。何かぺちゃくちゃしゃべっている。

◆痩せたツバメの身体は、長旅を物語っている。そうか、昨年ここで生まれたツバメが帰ってきたんだな。お疲れ様。ゆっくり休んでいってな。

 

 

◆★2018年5月17日、午前中、ファーム*ジャグロンズ「兎農園」は能代からのお客様を迎えた。25haの大豆栽培をされている渋谷さんだ。渋谷さんとは、ご縁があり、ニプロの溝堀機をお譲りすることになっため引き取りに来て頂いたのだ。初めてお会いしたにもかかわらず、土作りなどの共通の感心ごとに花が咲き3時間ほど話し込んでしまった。そして、渋谷さんは機械庫にある3台のマメトラスコッパーhttp://jagrons.com/2018/05/17/1261/を見て、だいぶねぎを作っているんですねと一言。

◆渋谷さんは能代市の農業委員もされている方で、能代の情報を色々伺うことができた。お話の中で、驚いたのは、能代市役所に四月から「ねぎ課」なるものが新設されたという話題。これまで、私が感心した地方自治体のユニークな課は松戸市の「すぐやる課」。それに、三重県の「営業本部」というのがある。

◆地方の産業は、どこに行っても土建業と農業だ。そういった環境の中で、選挙の時期になると必ず叫ばれるのが、農業の振興。有権者の中に農業関係者が多いからだろう。私の夏の拠点美郷町六郷東根地区。ここから大曲の駅まで昔(40年前)は45分ほどかかった。それが今では20分程度でつけるようになった。しかし、農道は、そのほとんどが40年前のまま。道路族と農業族では、道路族の果たした役割のほうが大きいように感じられるのだが、それは私の気のせいか?

◆先にも述べたが能代市は「白神ねぎ栽培」を後押しするために「ねぎ課」を作ったという。http://www.sakigake.jp/news/article/20180402AK0032/人もお金も突っ込んでやっちゃう行政の本気度が伺える出来事だ。結果が出ようが出るまいが、まずやってみることは「3ない主義」が揶揄されるお役所仕事にとって、決して悪いことではなかろう。

◆しかし、なぜか「ねぎ農家」だった渋谷さんはねぎをやめて大豆に生産品目をシフトしたらしい。そういえば、秋田の一大エダマメ産地である大仙市大田町でも、以前エダマメを作っていた畑が、別の品目に変わっていたりすることが良く目に付いたことを思い出す。秋田県がエダマメ生産日本一を達成したのにだ。

◆何もしないで農業振興と叫ぶよりは、やってみなはれの「ねぎ課」や「えだまめ日本一計画」は大変意義のあることである。しかし、次の一手を考える必要も見えてきたのではないか。生産者の収入が向上し農業を通して地域経済が豊かになり、次の世代に引き継げるような持続的農業に繋がるものにしてゆかなければならない。

◆私自身、家族経営という形に限界を感じて、法人化した農業に着手しているが、まだまだ至らない点のオンパレードである。その地域で、「役所とか農協が一番いい勤め先」というような地域では将来の発展は望めない。雇用の創出ができる産業を担う農業経営体に一刻も早く脱皮してゆきたいものである。それが、お世話になっているJAや役所への恩返しにも繋がると考えているからである。

◆★さて、午後からは名古屋港から運ばれてきた農業用の管理ビークルを引き取るため、仙台港まで片道約200kmを日野デュトロ(積載車)で往復した。前日寝不足の藤原は、助手席で居眠り状態。相棒の佐々木氏に安定感のある運転を任せて無事美郷町に帰ってきた。

◆今回のフェリー会社はフジトランスコーポレーション。画像がないが、フェリーの大きさは圧巻だ。山育ちの私にとっては、海に浮かぶあの巨大なフェリーにはいつ見ても心が奪われる。海運というのはスケールがでかいといつも感心してしまうのであった。

 

◆高畝マルチ栽培では、完璧に100%の出来栄えで作業できたとしても、そのままでは、マルチがはがれる危険性が高い。マルチが剥げるのは次のような仕組みによる。

①日射により温度上昇したフィルムが伸びる。そして、天面が風によりばたつく。②特に畝に対して直角に吹き付ける風に弱く、秒速10mくらいの風で確実にはがれる。

◆マルチが剥げないようにするには、畝の天面にしっかりと土を乗せることが不可欠である。以前は、この作業をすべて鍬を使って人力で行っていた。栽培面積が3ヘクタールに達した頃。多くのスタッフが手に豆をつくり、負傷した。ある者は休養し、またある者は去っていった。

◆この問題を大きく解決したのが、「マメトラスコッパー」だ。メカニックスタッフの佐々木氏と私藤原が、試行錯誤の末、白ねぎ栽培用の管理機に手を加えて出来上がったものである。

10aの作業時間は約15分(土壌の質により異なる)。全量マルチ+移植栽培のエダマメ栽培では前人未到の10ヘクタール越えを現実のものにするためには欠かせないジャグロンズの「秘密兵器」なのだ。